6ステイン 福井晴敏

久々・・と言うより、ブログリニューアル後、初の読書感想文コーナー（？）でごわす！

今回は以前に『終戦のローレライ』や『亡国のイージス』でもご紹介した福井晴敏氏の『6ステイン』で～す！

この小説は今まで読んだ福井晴敏著の長編小説と違い、6話の短編小説がまとめられた一冊となっていて、それぞれの内容はお得意の自衛隊の裏事情的（？）なストーリーなんですが・・これがなかなか面白い！

先ずは・・突然テロリストに襲われる、元自衛隊の情報機関に席を置いていた子供嫌いな男と少年との、ちょっぴり心温まるストーリー『いまできる最善のこと』から始まり・・・

山奥の寂びれた旅館の女将でもある老女の心の強さ（？）を描いた『畳算』・・・

19歳という若さで情報局員として活動するサクラとおじさん情報局員との友情にも似た面白くもシリアスな『サクラ』・・・

元同僚でもある夫と幼い息子を持つ女性情報局員が悩み、そして決断を下す、チャイニーズマフィアが絡んだ、少し切ない母のストーリー『女馬 女馬』・・・
（本当は一文字で女に馬と書いて「マー」と読む（中国漢字だから変換出来ません））

ネタばれしちゃうから何も言えないけど元スリのおじいちゃんが活躍する『断ち切る』・・・

そして最後は福井晴敏の小説が好きな人ならば絶対に引き込まれて、最後は「あっ！コイツはっ！」と思わず熱くなってしまう登場人物が登場する『920を待ちながら』・・・

ざっと紹介したみましたが、それぞれ短いストーリーながらもメッチャ内容が濃くって、途中から一気に読みたくなってしまう程、面白い作品ばかりでした！


それでは今回の福井晴敏著『6ステイン』の☆は・・・？

　　『☆☆☆☆★』　4つでございま～す！

まぁ、5つでも良いくらい面白かったんだけど、『終戦のローレライ』には敵わないからこんなもんす。

でも・・なかなかオススメの一冊なので、お暇な方は読んでみてはいかがっすかぁ。